1994年にTEACから発売された VRDS-25X 190,000円
VRDSメカニズムを採用したVRDS-25の改良型モデルにあたるCDプレイヤー。
ターンテーブルメカニズムにVRDS(Vibration-Free Rigid Disc-Clamping System)を採用しており、ディスクと全く同径のターンテーブルにディスクをクランプし、ディスク自身が持つ固有振動やメカニズム系の不要振動を排除しています。ディスクの圧着面にはゆるやかな傾斜を与える事で、ディスクのソリや歪を矯正しており、ターンテーブルと同角度に微調整されたピックアップにより、常にピックアップ光軸中心でのピット読取りを実現し、不要なサーボ電流を極小に抑えています。これらによりディスク読取りエラーの減少を徹底し、さらにクロック回路のタイミングエラー(ジッター)発生を防止しています。
ターンテーブルには高精度のアルミダイキャストを用い、厚肉補強リブ構造のブリッジでリジッドに支えています。メカベースとブリッジには熱膨張係数が低く、温度変化に強いなどの特徴を持ち、ABS樹脂に比べ約2倍の比重を持つ特殊高分子素材を採用しており、電気・機械的特性に優れるだけでなく、高度な寸法精度の実現にも貢献しています。
デジタル伝送には、エソテリックのD-3に採用されたDSRLL(デジタル・サーボ・レシオ・ロックド・ループ)を回路を採用しており、3Hz以上の可聴帯域に発生するジッターを1/100(40dB)低減させるのに成功しています。
ディストーション・シェイパーZDIIを採用しており、D/A変換誤差をディザで平均化し、21ビット(2,097,152段)の理想的な変換ステップを実現しています。VRDS-25xではこれをダブル・ディファレンシャル(差動)モードで動作させており、50MHzの高帯域アンプでの演算により、大幅なSNの向上を実現しています。
ZDIIの平均化原理をさらに向上させるため、0V付近で本来発生するMSB誤差を解消できる16分の1シフト(デジタル・オフセット)方式の小信号重視形DACを採用しています。 DACの0V動作点を振るスケールの16分の1だけシフトすることにより、入力コード0V通過時に起こるゼロクロス歪を従来に比べて約8分の1に低減しており、これによって音楽信号の集中する信号領域(-18dB以下)のリニアイrティを大幅に改善しています。 また、デジタルフィルターには25ビット8倍オーバーサンプリング・デジタルフィルターを搭載しています。
このプレーヤーの持病であるトレイの開閉異常。トレイが開閉しない原因は、トレイベルトだけでなく、ターンテーブルのリフターのベルトも劣化しているのが原因です。
とにかくばらさないと交換が出来ないのが、このプレーヤーの整備性の悪さの特徴ですが、トレイベルトとリフターベルトの交換をして、名機を復活させましょう。
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