今回のぶらぶらは、東京・府中市美術館へ。
毎回ユニークな企画展で話題を呼ぶ府中市美術館で現在開催されているのが「動物の絵 日本とヨーロッパ ふしぎ・かわいい・へそまがり」展。日本とヨーロッパの動物の絵が約180点集結した展覧会ですが、日本と西洋の動物の絵を見比べていくと、歴史や宗教、文化の違いまで明らかになってくるのです。
日本人が平安時代から親しんできたお釈迦様入滅を描いた「涅槃図」に、本家・インドや中国で見られるよりも、日本ではより多くの動物が描かれていた…そのワケとは?
円山応挙の代名詞である子犬の絵。どうしてこんなに「かわいい」のか?そこには、技術だけではない、応挙の凄さが隠されていました。
一方、西洋の動物の絵には、日本との大きな違いが。まず、「動物」が主役として描かれているものはほとんど存在しません。動物が描き込まれた「狩猟図」もキリスト教の教えがテーマになっていたりと、あくまで物語の一部。そして、19世紀ヨーロッパにおいて、キリスト教的価値観を大いに揺さぶったダーウィンの「進化論」。それが人々に与えた影響が、絵画にも反映されていることが見て取れます。
番組の後半では、以前こちらに訪れた際に観賞し、大いに盛り上がった徳川家光直筆のゆる~い絵も登場!そのヘンテコな「兎図」や「鳳凰図」に加え、去年見つかったばかりの新発見の作品も!期待を裏切らない、脱力系の迷作⁉と思いきや、家光が持っていたとされる「禅の心」の解説を伺うと、見え方が変わってしまうので。
日本の文化、ヨーロッパの文化がそれぞれ育んだ独自の動物へのまなざしが味わえる、奥深い動物絵画の世界へ、ぜひご一緒に!
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