政府が日本銀行の次期総裁として起用の方針を固めた元日銀審議委員の植田和男氏が取材に応じ、現在の政策は適切だとして「金融緩和の継続が必要」との見方を示しました。
元日銀審議委員、共立女子大教授・植田和男氏「私、ずっと昔に審議委員もしていましたし、金融政策の経験を保有して、それから学者として16、17年になりますかね。金融政策は景気と物価の現状と、特に見通しですね。これに基づいて運営しないといけない。そういう観点からしますと、現在の日本銀行の政策は適切である、というふうに考えています。いずれにせよ、現状では金融緩和の継続が必要であると考えております」
植田氏は「人事については何も言えない」としたうえで、日銀総裁に就任するとしたらとの問いに対し、「論理的な判断と、わかりやすい説明が重要だ」としています。
次期総裁に起用の方針が固まった植田氏は、1998年に日本銀行政策委員会の審議委員に就任し、ゼロ金利政策などの導入に携わりました。
政府は来週14日に副総裁を含めた後任人事案を国会に提示します。
(2023年2月10日放送)
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