バンド「嵐の絆」
2008年末にラトビア共和国リガ市で、写真家のイネセ・カルニニャは自作の男性ヌード写真展「自由な境界」開会式のため、友達のギタリストのギルツ・パヴェーニスに「ジャズ以外なら何でも良い」という条件で演奏を頼みました。それでネットを通じてギルツは、電子クアクレ奏者のラトヴィーテ・プアディニャとジャンベ奏者のヤーニス・ツィールリスを動員させ、短期間で楽器音楽による穏やかな演目を作曲してきました。元々一回だけの共演予定だったのですが、後にも共演のオファーが相次いで三人がバンド「嵐の絆」を結成する事になりました。「嵐の絆」以前にラトヴィーテ・プアディニャは主に民俗音楽とインディロック、ギルツ・パヴェーニスはアイリッシュ、ポップとジャズに取り組んでいました。バンドの作曲家はギルツ・パヴェーニスで、創作工程に他のメンバー達も参加しています。
「嵐の絆」による音楽では、映画音楽、ラトビアやフィンランドの民俗音楽の要素、ジャズ、ワールドなどの影響が聞こえます。音楽家達は、写真、映像や舞踊に良く合うから、自分のジャンルを「写真=環境音楽」と呼んでいます。この企画に日良交流活動家で写真家のウギス・ナステビッチも自分の写真で参加し、2011年にはコントラバス奏者のアンスィス・クルツィスが入団しました。
初譜の「劇場前交差点」では、フルート奏者のスニエゼ・プラウリニャとジャズ歌手のイネセ・ベールズィニャも携わっています。劇場前交差点はリガ市に実在し、強いエネルギーが漂う場所です。
1918年末にこの劇場ではラトビア共和国の独立宣言が読み上げられたのです。「嵐の絆」の曲譜「劇場前交差点」は2013年のラトビア音楽大賞でデビュー賞に入選され、同年2月に「World Music Charts Europe」の20位に達しました。
現在、バンドはラトビアにおける芸術関係の様々な行事で演奏し続け、新譜のための曲を準備しています。
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