「働きがいのある会社」女性部門で3年連続1位を獲得した企業が名古屋にあります。女性にとって『働きがい』のある会社とは？ 仕事と子育てを両立させる従業員の一人に密着しました。
「働きがいのある会社」ランキングで1位を獲得
名古屋市中区にある「レバレジーズ株式会社」。ITや医療を中心に人材紹介などを手がけるベンチャー企業です。同社では、世界60カ国を対象とした「働きがいのある会社」ランキングの女性部門で3年連続1位を獲得。
レバレジーズの社員：
「女性・男性関係なく評価してもらえるので、転職して良かったと感じます」
「服装も自由でコミュニケーションも多く、若い世代も多いので働きやすいです」
仕事と子育てを両立させる社員に密着
そんなレバレジーズ株式会社で働く長南彩さんの1日に密着しました。長南さんは小学3年生と保育園に通う2人の子ども、夫を含めた4人家族です。
●午前8時15分
出勤した長南さんですが、社内は閑散としています。
「時間差出社や時短制度があるので、通常よりも早めに出社して子どものお迎えに間に合うようにしています」（長南さん）
入社13年目という長南さん。看護師と医療機関をつなぐ人材マッチングのプロです。登録している看護師の相談に乗ったり、受け入れ先の医療機関との調整業務を行ったりします。
「評価を大切にする社風」に満足
●昼休憩
昼食は手作りのお弁当。
「会社を出る前に作ってはいますが、前日の残りものなのですぐに準備できます」（長南さん）
昼休憩のあとも、同僚との打ち合わせや会議をこなします。
●午後5時15分
会社を出て向かう先は小学校と保育園。子ども2人と一緒に帰路につきました。
長南さんの勤務時間は午前8時30分から午後5時15分です。もともとはフルタイム勤務でしたが、子育てとの両立を目指して現在の時短勤務を選びました。2度の産休・育休を経験しましたが、社内ポジションは変わっていません。
「これだけ会社に配慮いただいて、正社員として続けられることにとても意味を感じます。時短で働いていても評価する文化を大切にしている会社なので、努力した分だけ評価してもらえます」（長南さん）
育児休業に入った社員の9割以上が復帰
育休などの長期休業を気兼ねなく取得できる環境づくりを整えてきたレバレジーズ。そのおかげもあり、育休後に現場復帰する人の数は、5年前から2倍に増えました。
「男女関係なく活躍しています。育休に入る前から活躍していた方が、また戻ってきてくれるのは大変ポジティブなことです。産休や育休を経て退職してしまう話はよく聞きますが、うちはほぼ99％復帰してくれています」（レバレジーズメディカルケア取締役 森口 敬）
そう話す裏には、人材確保が厳しさを増している現状があるといいます。
「たとえ採用コストをかけたとしても、育休に入って復帰される方ほどの人材がすぐ採れるかというと、そうではありません。採用するよりも圧倒的に効率が良いのかなと思います」（森口さん）
『働きやすさ』を人材確保につなげるレバレジーズの取り組みは、生き残っていくための企業戦略の一つだといえるかもしれません。
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