唯一見学が可能な2号墳は、榛原石を漆喰で固めた全国でも十数例しかない磚積式の貴重な石室で、その代表格として花山西塚古墳とともに知られる古墳です。石室の天井構造は、奥壁と左右の側壁を持ち送りし、天井部の断面は家形の寄棟造りのようになっています。こんな貴重な古墳ですが、保存状態が全然よくありません。せめて最低限の保存対策だけでも、お願いしたいと思うのですが、所有者の意向もあってか?難しいようです。せめて説明板を設置し、古墳の解説と共に、古墳保護(墳丘に上らない、石材をさわらない)の呼びかけ位はやってほしいと思います。このままでは破壊が進行し、特に石室内面に塗られている漆喰も年々劣化し先で崩壊の可能性さえあります。
取りあえず桜井市観光協会の古墳ツァー時に墳丘に上らないように、呼び掛ける簡易的なものは作ったのですが行政でできないもんでしょうか・尚、この古墳は当初は確かに奈良県史跡だったのですが、今はどうも指定が外されているようです。
発掘調査は1984年~1985年に3号墳、4号墳だけ行われ3,4号墳は1墳丘に3つの石室を持つ珍しい古墳とわかりました。尚、1号、2号、5号墳は測量調査のみで1号墳は破壊が激しく辛うじて墳丘の規模のみが判明。5号墳については桜井市の所有の為、後の時代で発掘も可能であることから、墳丘規模のみ調査されています。尚、舞谷古墳群としてまとめると、墳形はすべて方墳で南に開口しています。大きさは2号墳を除き14m✕10m前後で、1号墳と5号墳も墳丘規模からみて一墳丘3石室の可能性が大きいことがわかりました。従って舞谷古墳群は5墳丘でなんと13石室の可能性を持つ特異な古墳群です。
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