ジークフリートは無敵の体で有名でも、その妻のことはあまり知らない人が多いのではないでしょうか。
今回は、ニーベルンゲンの歌写本Bにおける、彼女の生涯をお話ししたいと思います。
登場人物の多い長編作品ですので、かなりの人数の描写をカットしています。ご了承ください。
下記に登場人物と、クリームヒルトが辿った大きな出来事の年表を記しています。
==登場人物一覧==
クリームヒルト ジークフリートの妻、兄にギュンター、ゲールノート、弟にギーゼルヘアを持つ。最初はだれとも恋なんてせずに一人で生きていく、と言っているがジークフリートのことを好きになってからは旦那に一途。
ジークフリート 数多くの偉業を達成した不死身の男。他人の願いをなんでもかなえるけど色恋沙汰は不得手。蛮族的荒々しさと騎士の奉仕精神を両方備えている。
ギュンター クリームヒルトの兄その1。武力に優れた王。ただしジークフリートやブリュンヒルトのような規格外の前では雑兵レベル。すぐにジークフリートに泣きつくし、ジークフリート暗〇やラインの黄金奪取の責任を逃れようとする卑怯な人。
ゲールノート クリームヒルトの兄その2。クリームヒルトのことを可愛がっているが、クリームヒルトからはそんなにいい扱いを受けていない。暗〇計画反対派であり、暗〇計画知っておきながらシグムントに「誰がジークフリートを〇したのかわからんから俺には全く責任がない。神に誓って」と言ったりする。
ギーゼルヘル クリームヒルトの弟。暗〇計画反対派。だが身内に甘い性格でハーゲンの悪行も割と許す。クリームヒルトからはかわいがられており、説得で彼女の復讐範囲をブルグントすべてからハーゲン一人に妥協させる寸前までいった。失敗したけど。
ブリュンヒルト ギュンターの妻。アイスランドの女王にしてすさまじい膂力を持ち、ジークフリートに死を覚悟させるほどの戦闘力。ただしギュンターに抱かれてからは普通の女性並みになった。
性格が驕慢で悪魔の用だと称されており、「所詮臣下の妻」と人前で義妹をバカにするなど旦那以外は見下している。明確な描写はないがブルグントはフン族により滅亡するので、多分ロクな結末は迎えていない。
エツェル フン族の王アッティラのこと。国土・兵力・財宝を備えており、クリームヒルトに惚れこんで再婚を申し込んだところ、復讐のために使えると判断されて結婚、散々な目に合って涙する。
ディートリヒ 東ゴートの王テオドリックのこと。個別の英雄譚を持つ英雄。東ゴートから亡命し、エツェルのもとで暮らしていた。
クリームヒルトの復讐計画には反対派で、ハーゲンたちに復讐計画をバラしたりしている。
だが、ヒルデブラントが重症。そしてヒルデブラント以外の部下全員が〇されたことで参戦。一騎打ちでギュンターとハーゲンを倒して捕縛する。
ヒルデブラント ディートリヒの師匠にして部下の老兵。老兵ながら強い。彼もまた個別の英雄譚がある。
オルトリエプ エツェルとクリームヒルトの間に生まれた(おそらく)6才の幼い王子。ハーゲンにより首をはねられて全面戦争の引き金となる。
==年表(ジークフリートが来た時を0年とする)
0 ジークフリート、ブルゴントに来る
1 クリームヒルト、ジークフリートと話す
ジークフリートと結婚
7 ジークフリート暗殺
10 ラインの黄金を奪われる
20 エツェルと再婚
27 オルトリエプが生まれ、民と騎士の心を掌握
33 復讐開始、達成後死亡。
Twitter
→@noa_hito
Ещё видео!